【2026年度版】東京都私立高校入試ガイド|日程・科目・偏差値トップ校対策を完全解説

【2026年度版】東京都私立高校入試ガイド|日程・科目・偏差値トップ校対策を完全解説

▼ この記事でわかること

  • 東京都の私立高校は 237校 で全国最多。推薦入試は 1/22 頃、一般入試は 2/10 頃スタートが定番
  • 推薦=「筆記なし+人物重視」型が主流。上位校でも面接・書類だけで合否が決まるケースが増加
  • 一般=国数英を高配点 +面接/小論文。英語リスニング・スピーキング導入校が難関帯で急増
  • 難関私立トップ10(開成・明大明治・青学ほか)は偏差値70前後が目安
  • マナビバ+では「学校別過去問 × 4技能対策 × 内申アップ」を一気通貫で支援。無料相談はLINE公式から

なぜ今、私立高校?— 237校が生む圧倒的な選択肢

東京都内の高校 429 校のうち 55.2%(237 校)が私立。全国の私立高の約 5 校に 1 校が東京に集中し、多彩なコースと大学内部進学のメリットが魅力です。

私立高校の特徴について

特徴 内容 受験上のポイント
早いスケジュール 推薦1/22〜

一般2/10〜

併願計画を中学3年生の秋までに確定させる
試験日が複数 同一校で連日実施も可 体調・移動距離をシミュレーションする
人物・内申重視 推薦は筆記なしが主流 中学2年生から
評定対策・面接練習

推薦 vs. 一般 ― 何が違い、どう選ぶ?

東京都の高偏差値私立高校では、推薦入試・一般入試ともに 筆記試験の有無や面接・調査書の重視 が大きなポイントとなっています。たとえば、偏差値上位校の多くは推薦入試で 筆記試験なし(書類選考・面接のみ)とするケースが目立ちます。一般入試でも中学内申(調査書)に基づく選抜を重視し、試験当日は英数国理社の教科テストに面接を加える学校が多く見られます。下表は代表例です。

入試方式早見表

区分 選抜資料 主試験 最新トレンド
推薦(単願 / 併願) 調査書・推薦書 面接 / 作文 /

実技 等

筆記なし+面接重視が拡大
一般 調査書 学力検査3~5科目+面接 国数英を高配点、マークシート導入校も

推薦入試:上位校では「内申基準達成+面接」で合否を決める方式が増加しています。多くは筆記試験なしで、「報告書・志望理由書+面接」型です。一般入試よりも人物評価重視で、スポーツ推薦や芸術系推薦では実技試験を課す学校もあります。

一般入試(共通選抜):通常、国語・数学・英語(または社会・理科)の3〜5教科を課し、面接を組み合わせます。上位校の例では、国・算120点・社・理80点のように、国算をやや重視する配点とするところがあります。受験科目は各校独自作成問題で、一般に難度は高めです。形式・傾向としては、多くの進学校で学力型試験を維持しつつも、面接や小論文で人物評価を加味しています。最近は、一般入試でも入学後の学習意欲や適性を見る「作文・面接」を導入する高校も増えました。一方で、難関校では併願優遇(内申確約)制度を利用し「学校間協議会」経由で合格内定とするケースもあります。

全体の変化傾向としては、「推薦入試で筆記を廃止し面接重視」「一般入試で英数国+面接」のパターンが多く見られるようになっています。また、都内高偏差値校の競争激化を背景に、併願者には内申基準をクリアしていれば内定する併願優遇制度を設ける学校も増えました。今後も書類選考や面接の配点比率増加、小論文・英語インタビューの導入などが注目されます。

 

どちらを選ぶ?
  • 内申点に自信がある場合 → 推薦入試で早期合格+併願優遇を活用
  • 模試の偏差値が優位な場合 → 一般入試で逆転合格を狙う

推薦を選ぶべきケース

  • 内申点が基準を大きく上回る
  • 第一志望を単願で確定 し、早期合格を狙いたい
  • 面接・プレゼンが得意(人物評価型)

一般を選ぶべきケース

  • 全国模試で偏差値優位、学力勝負に自信
  • 併願優遇制度 を活用し、すべり止めを確保したい
  • 推薦基準(評定平均)に届かない が逆転を狙う

入試科目と配点の最新トレンド

学校別比較(推薦・一般)

さらに詳しい内容を見たい場合は表中の詳細はこちらをタップ

高校名 推薦入試 一般入試 備考
開成高等学校 なし(推薦制度なし) 「国語(50分・100点)」
「数学(60分・100点)」
「英語(50分・100点、リスニング含む)」「理科(40分・50点)」
「社会(40分・50点)」
筆記試験で合計400点満点。英語はリスニング含む。
男子校。受験当日の集合は8:15、試験時間は各教科50–60分。
明治大学附属明治高等学校 「適性検査(国語40分50点、英語40分50点、数学40分50点、いずれもマークシート)+個人面接(10分×2回)」 「学力検査(国語50分100点、英語60分120点(リスニング含む)、数学50分100点)」。
筆記試験で計320点満点。
指定校推薦含む募集枠あり。募集人員目安は各性別約20名(指定校推薦含む)。
青山学院高等部 「適性検査(国語・数学・英語、各60分、マークシート式、英語にリスニングなし)+個人面接」。各教科の配点非公開。 「学力試験(国語50分、数学50分、英語50分(リスニング含む、英語のみマーク式)+書類審査(中学9教科評定考査)」。各教科100点満点(合計300点)。 一般入試では中学9教科評定も合否に加味
広尾学園高等学校 なし(高校では帰国生入試と一般入試のみ実施)。 コース別に実施。医進・サイエンス・コースは「英語50分100点、国語50分100点、数学50分100点+面接10分」。インターナショナル・コースは「English50分100点, Mathematics50分50点, Japanese30分50点+面接10分」(Englishは英語による出題)。 コース志望制。インターナショナルは英検2級以上等の条件あり
國學院久我山高等学校 「書類審査(中学9科内申等)+個人面接(筆記試験なし)」。総合判定(配点非公開)。 「学力検査(国語・英語・数学、各科100点満点、50分)+調査書審査」。各教科100点(合計300点)。 2026年度は男女約95名募集。
中央大学杉山高等学校 「適性検査(国語・数学・英語・社会・理科)90分150点+個人面接(グループ形式)」。 「学力試験(国語・英語・数学、各50分100点)+調査書審査」。各教科100点(合計300点)。英語はリスニング含む。 第一志望優先制度あり。併願優遇制度あり(詳細は要項参照)。
錦城高等学校 「作文試験(50分、課題作文)+グループ面接(5名)。配点非公表。 「学力試験(英語60分100点(リスニング含む)、国語50分100点、数学50分100点)。各教科100点(合計300点)。 第一志望者対象(A推薦)。特進コースは2月10日の一般入試を受験(加点優遇あり)。
日本大学豊山高等学校 なし 「学力検査(国語50分、英語50分、数学50分、各100点、英語にリスニング含む)」。計300点。スポーツコースは実技試験あり。 特進・進学コースは併願優遇あり。併願受験生は合格発表日まで入学手続き延納可。
佼成学園女子高等学校 「面接のみ(国際コースは英語・日本語の個人面接、特進/進学コースは日本語面接)」。筆記試験なし。 「学科試験(国語・数学各50分100点、英語60分100点(リスニング含む))」。合計300点。 推薦はA推薦(単願)・B推薦(併願)に分かれ、コース別内申基準あり(要項参照)。入試当日は国際・特進コース志望者は個人面接、進学コース志望者はグループ面接実施。
城西大学附属城西高等学校 「適性検査(90分150点)+グループ面接(※グループまたは個人)」 「学力検査3科(国語・数学・英語、各50分100点)+グループ面接」。計300点。英語はリスニングを含む場合あり。 A推薦Ⅰ(単願・検査型)、A推薦Ⅱ(単願・面接型)、B推薦(併願)、C推薦(自己推薦)などがある。二次・スポーツ推薦も実施。併願優遇制度あり。

傾向まとめ

  1. 推薦=「内申×人物評価」:筆記を課さない学校が過半数。評定クリア+面接対策が鍵。
  2. 一般=「国数英+α」:理社を加えるのは極少数。配点の高い英語でリスニングがデフォルト化。
  3. 英語4技能化が加速:リスニング必須が8/10校、口頭試問を導入する難関校も。
  4. 300点 or 400点満点が主流:国数英各100点(青学・明大明治など)/国数英120点(開成)といった高配点。
  5. 併願戦略が立てやすい:内申を満たせば併願優遇で実質“書類+面接型”に変わる学校が多い。

受験生へ

  • 推薦狙いなら 中2から内申確保+面接練習 を開始
  • 一般狙いでも 国数英の比重が圧倒的。英語リスニング対策は必須科目
  • 志望校別の配点差・面接有無を早めに把握し、「得点源 × 面接スキル」 の両輪で準備を進めよう

英語4技能化の流れと対策 ― “聞く・話す” が合否を左右する時代へ

・偏差値上位10校のうち8校でリスニング必須、青山学院・広尾学園などではスピーキング面接を課す

 

・「読む・書く」だけでは点差が付きにくく、リスニングで20〜30点、面接で10点の配点差がつくケースが増加

 

・中3・夏までに音声インプットを習慣化し、秋以降は“志望校形式”で実戦演習へ移行するのが鉄則

 

なぜ4技能が重視されるのか

2020年の大学入試改革を契機に、高校入試でも「思考力・表現力を測る評価」が広まりました。私立上位校は大学付属やグローバル教育に力を入れており、

  • リスニングで「実社会に近い音声」を理解できるか
  • スピーキングで「自分の意見を英語で述べられるか」

を重視する傾向が顕著です。

 

4技能テスト導入校

学校名
リスニング
スピーキング/英語面接
備 考
開成
5科型だが英語120点と最大配点(開成)
明治大付属明治
英語120点/320点満点で最重配点(明治大付属明治)
青山学院
〇(個人面接内)
推薦・一般とも4技能評価(青山学院)
広尾学園(インターナショナル)
〇(英語面接)
英検準2級相当以上推奨(広尾学園(インターナショナル))
國學院久我山
〇*
一般入試は国英数3科目。*過去問集にリスニング問題掲載あり(國學院久我山)
中央大杉並
リスニング比率約20%(2025年度要項)(中央大杉並)
錦城(特進)
英語100点中リスニング20点(錦城(特進))
日大豊山(特進)
英語リスニング必須(公式要項)(日大豊山(特進))
佼成学園女子
△(国際・特進は英語面接)
英語冒頭でリスニング、面接10分(佼成学園女子)
城西大附属城西
面接は人物評価、英語はリスニング付き(城西大附属城西)

 

家庭でできるリスニング&スピーキング強化術

  1. “ながら聴き”より“集中15分”音源を倍速→通常速→自分の声でリピートの3ステップ。
  2. スマホ録音で“自己対話”1問1答式で録音→再生→改善ポイント記録。
  3. 字幕オフで“絵→英語”子ども向け英語アニメを“字幕なし→英語字幕→日本語字幕”の順で視聴。

 

✅ 今やることチェックリスト

「まだ間に合うかな…」と感じているご家庭ほど、“今日できる一歩” を踏み出すだけで受験準備が加速します。

 

When What to Do Why it Matters
今すぐ ① 内申点を“見える化”– 9教科評定を平均値でまとめる 推薦/併願優遇ラインに届いているか一目で把握
1 週間以内 ② 志望校の最新要項をダウンロード 科目・配点・面接有無が年度で変わるため “現物確認” が必須
今月中 ③ 学校説明会 or 個別相談を予約– 人気校は夏前に満席 内申基準や併願優遇の条件は説明会でしか聞けないことも
週1ルーティン ④ 英検準2級レベルの音声に毎日15分触れる 8校で必須のリスニング対策は “慣れた者勝ち”
隔週ペース ⑤ 過去問1年分を「解く → 分析」 得点源と弱点を早期に可視化し、夏休みの学習計画に反映
必要に応じて ⑥ 面接カード下書き/自己PR文を200字で作成 筆記なし推薦でも「言語化力」が合否を左右

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保護者の皆さまへ
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まとめ

  • チェックリスト6項目を今日から進めれば、“受験の全体像”がクリアになります。
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