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小論文とは、出題されたテーマに対する自分の意見を、限られた字数の中で、できる限り説得的に述べるものです。
人を説得するときには、実はのびやかで自分なりの方法ではうまくいかないことが多いものです。なぜなら、人はみな別々のバックグラウンドや意見を持っているので、あなたの普通がその人に当てはまることは期待できないからです。しかし、世の中にはある程度誰にでも通用する説得の型というものがあります。それが論理です。定義を踏まえると、小論文において、個性や自分らしさというのは、論理の範囲内で発揮されるべきものと言えます。
論理とは、秩序だった言葉の組み立てです。文章の集合の場合、それは構成です。とはいえ受験レベルで必要とされる文章構成能力は、易しいものです。
1,序論
序論では、簡潔にこれから書く内容のダイジェストを示します。
2,本論
論の中心です。抽象部と具体部の連関が、論全体の説得力を高めます。
3,結論
その名の通り論の結果を示します。
むずかしいですが、自分の意見とは、ほんとうに自分の意見を書くことではありません。テーマに対して、自分がもっとも論理的に説明できると思ったことが、自分の意見になるのです。だいたい、ほとんどの人はありうるすべての論点について確固たる意見を持ち合わせていることなどありません。これまでの経験や知見から新たな問題に対しても自分の立場を決めていくものです。たまたま出題されたテーマに関して日頃から思想を育んでおり、雄弁に意見を述べることができるならまだしも、はじめてであったテーマにたいして、その場で抱いた意見に無理に合わせることは禁物です。多少感情との差があれど、論理的な説明がついてくるのであれば、それは自分が納得してしまっているのだと割り切ることも大切です。これは無味乾燥な小手先の技に思われますが、よく考えれば、その場の感情に流され理由が追い付かない行動は、将来に目を向けても信頼を失う種であります。小論文も採点官との対話である以上、主観的要素と客観的要素の均衡に、落ち着いて目を向けましょう。
字数に限りがあるということは、つまり下書きの必要があると言っているのも同然です。もちろん下書きは全文を書くのではなく、構成と各所に要する文字数の概算にとどめましょう。指定文字数の9割以上の記述が理想です。
出題されるテーマは、学問系統によって大きく異なります。なぜなら、求められる能力が異なるからです。以下簡単に表にまとめました。
| 学問系統(学部系統) | 出題傾向(頻出テーマの例) |
|---|---|
| 法・政治・経済(社会科学系) | 法学:裁判制度・法の解釈など/政治・社会:地域社会、民主主義のあり方、男女間の就労問題など/経済:地域・性別・家庭などの経済格差、経済構造の変化など |
| 人文・教育(人文学系/教育学系) | 教育:学校教育・課外教育のあり方、貧困・SNSなど子どもを取り巻く環境問題/人文:言語文化など学科に即したテーマになりやすい。その他、社会問題・教育問題・歴史上の問題・時事問題など多岐 |
| 医学・医療(医療系) | 地域医療、終末期医療のあり方、日本の医療の問題点、介護問題など。看護・理学療法など専門分野によってより専門寄りのテーマが出題されやすい |
前々から小論文受験をすることを決めている方は、志望学群のテーマについて、教科書レベル・新聞レベルでいいので情報をあつめておきましょう。情報は、具体例です。小論文では、持ち合わせの具体例から自分の立ち位置を決定することが多いです。本来、自分の主張をより説得的にするために具体例を引くものですが、試験開始までテーマが分らない小論文にそれを求めるのは酷です。持ち合わせの具体例を組み合わせて最も説得的になる主張を導くために、情報の収集は欠かせません。直前に小論文を使うことが決まった方は、志望学群の教科書だけでも一読しておきましょう。
「対する」とは、反対でも賛同でもなんでも構いません。前述のように、今ある知識で妥当な論を展開できるものならなんでもいいです。
まとめに代わり、「できる限り」ついて。小論文は自分の考えや個性を発揮できる楽しい問題でもあります。論理的に文章を構成し、それが他人に伝わったときの喜びは、支離滅裂に意見をまくし立てているあいだには気づけないものです。「型のなかで自分を出す」ことはすなわち思いやりであり礼儀であるうえ、めぐりめぐって自分にとっても良い結果をもたらします。慣れない部分も多いと思いますが、できる限り、顔の知らない読み手のことを思いやって、文章を書きましょう。最後になりますが、字はきれいに。
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